2015年05月10日

がんの新しい治療法



※ネット上では元記事が消えるのが早いので、
自分の関心のある記事をここに自分用の備忘録として保管しておきます。



●中性子線、半数以上でがん消す…「頭頸部」末期
2015年10月28日 18時49分
 がん細胞だけを狙い撃ちする放射線治療「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT※)」を、顔や首にできる「頭頸とうけい部がん」の末期患者37人に行ったところ、半数以上でがんを消すことに成功したとの臨床研究結果を、大阪大や京都大などのチームがまとめた。29日から京都市で始まる日本癌がん治療学会で発表する。
BNCTは、がん細胞に取り込まれやすいホウ素化合物を点滴し、弱い中性子線を1時間ほど照射する。中性子を吸収したホウ素は核分裂して別の放射線を出し、がん細胞を内側から破壊する。ホウ素から出る放射線は細胞1個分ほどの範囲しか届かないため、正常な細胞を傷つけず、副作用は小さいとされる。 チームは2001年から、京大原子炉実験所(大阪府熊取町)の研究炉で生み出される中性子線を活用。弱い中性子線は体表に近い部分しか届かないため、舌や顎、耳の下などにできる頭頸部がんを再発し、有効な治療法がない患者にBNCTを実施した。
2015年10月28日 18時49分 Copyright c The Yomiuri Shimbun









●がん細胞だけ光で死滅…日本人ら開発、試験へ
2015年05月07日 14時06分
 【ワシントン=中島達雄】体の外から光線を当ててがん細胞を死滅させる新しいがん治療法「光免疫療法」を、米国立衛生研究所(NIH)の日本人研究者らが開発し、近く米国の3大学で安全性を確認するための臨床試験を始める。 治療法を開発したのは、小林久隆NIH主任研究員らのグループ。米カリフォルニア州の新興企業と組んで、臨床試験の開始を米食品医薬品局(FDA)に申請、先月末に承認された。小林さんらは、がん細胞に結合するたんぱく質「抗体」に、「近赤外線」で化学反応が起きる化学物質を追加。
この抗体を注射で体内に入れ、がん細胞に抗体が結合した後で体外から近赤外線を当てると、がん細胞が死滅するという。 近赤外線は赤色の可視光より少し波長が長い光で、人体には無害。家電のリモコンなどに広く利用されている。がん細胞の周囲の正常な細胞には、抗体が結合しないため影響がない。2011年11月に小林さんらがマウス実験の結果を論文発表したところ、米オバマ大統領が12年1月の一般教書演説で、「米政府の研究費によって、がん細胞だけを殺す新しい治療法が実現しそうだ」と紹介したこともある。臨床試験ではまず、口や舌、のどなどのがん患者7〜9人に抗体を投与して安全性を確かめ、次に15〜24人に投与したうえで近赤外線を当て効果を調べる。
ソース
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/science/20150507-OYT1T50035.html


●BNCT
中性子捕捉療法( Boron Neutron Capture Therapy)
中性子捕捉療法(BNCT)とは原子炉等から発生する中性子とそれに増感効果のあるほう素との反応を利用して、正常細胞にあまり損傷を与えず、腫瘍細胞のみを選択的に破壊する治療法です。現在は臨床研究の段階です。がん細胞と正常細胞が混在している悪性度の高い脳腫瘍をはじめとするがんに特に効果的で生活の質(QOL)に優れています。X線や陽子線、重粒子線などの一般的な放射線治療では、放射線が直接がん細胞を攻撃することでがん細胞を死滅させます。これに対してBNCTは、放射線(中性子)と薬剤(ホウ素)の組み合わせで効果を発揮することが大きな特徴です。ホウ素薬剤はがん細胞に集積する性質を持っていて、この薬剤を投与した患者の患部に中性子を照射することで発生するα(アルファ)線とリチウム粒子が、がん細胞だけを破壊します。BNCTは、手術や従来の放射線治療では難しいがんに非常に効果が高く、体への負担も少ないためQOL(Quality of Life)も高い治療法です。


posted by グリーン at 06:33| 福岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | がん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする